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Channel: スポーツナビ+ タグ:マウンド
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落合監督のマウンドでの言葉を読む野村克也氏

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H×D 日本シリーズ第5戦 @ナゴヤドーム 11/17 テレビ東京 植草アナ、解説:野村克也、阿波野秀幸、ゲスト:高橋由伸 3回1アウト、ランナー3塁、スコアは1−0。ソフトバンクがリード。打席には今季パリーグの首位打者・内川選手が入ります。ここで、落合監督はいつものマイペースでゆったりとマウンドへ。チェン投手に何やら話しかけています。野村氏が言いました。「同業者の監督として、こういうときに何を言いに行っているのか、読めないな。何を言うんだろ。気持ちをリラックスさせるために言うとすれば、『もう1点やっていいから』ということは言いやすいですけど。落合の今言ったアドバイスというか指示というか、何か気になりますね。何を言いに行ったのか」 チェン投手は全球ストレートで内川選手をショートゴロに討ち取りました。3塁ランナーは釘付け。野村氏は落合監督の指示内容を想像します。「逃げるなと言いに行ったんでしょうかね。今の確認でしょうけどね、指示に行ったのは。結果からみると、『逃げると見せかけてインサイドに行け』という。そういうふうにも取れますね」 続く小久保選手もストレートをサードにファウルフライを打ち上げてアウト。野村氏は落合監督の指示内容についての想像を続けます。「結果的には功を奏したというか、おそらくいい指示を出したんでしょうね。これは想像ですけど、『まずストライクをとったら、あとはストライクゾーンを広げてボール球をうまく使え』というようなことじゃないですかね。全部、小久保(にチェン投手が投じた球)も初球はストライクですよね。あとは難しいところ、ボール気味のところへ投げてますからね」 落合監督のマウンドでの指示内容は何だろう、と結果を見ながら想像を展開させていく野村氏の話は興味深いものです。野村氏に「読めないな」と言わしめる落合監督の指示や動きもますます興味深いものに見えてきます。けれども、マウンドで落合監督が話す様子を見てアナウンサーが語った一言も、興味深いものだった思います。「このシリーズは、バットのクレームもありましたし、内川というタイミングで落合監督は動いてますね」 野村氏はアナウンサーのこの話には全く乗らずに、チェン投手のストレートの威力に唸っていました。が、じつはかなり核心を衝いている言葉のような気がしてなりません。 その昔、オリックスブルーウェーブとヤクルトスワローズの日本シリーズで、チームの中心選手を徹底的に攻めてチームを勢いにのせないという戦略を野村監督がとったことがありました。マスコミをも利用した心理戦がらみのイチロー選手内角攻めです。イチロー選手は調子を狂わせ、スワローズが日本一に輝いたのでした。ひょっとすると落合監督も、両リーグでリーディングヒッターとなった内川選手をマークしての動きだったのかもしれません。 内川選手の打率は4戦目まで0.167、この試合を終えて0.227まで伸ばしました。が、シーズン打率は0.338ですから。

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